三遊亭楽天のブログ

五代目圓楽一門会所属の二ツ目、六代目三遊亭円楽六番弟子・三遊亭楽天のブログです。 落語会などの出演情報や趣味の事、日常の事などを適当に呟いて参ります。 宜しくお願い申し上げます。 お仕事のご依頼は info.rakuten3@gmail.com までお気軽にお問い合わせ下さいませ。

落語にまつわるエトセトラ

落語会の開き方。

落語会を開くのは、比較的簡単です。
必ずしも大きなホールで行う必要は無く、私自身、地元の文化センターの和室や会議室、飲食店さんや神社仏閣の社務所や本堂、ショッピングモールの催事場、学校の体育館、マンションなどの集会所、ゲームカフェ、CLUBのダンスフロア、ご自宅のリビングなどなど実に様々な場所で落語会を行なって参りました。
究極的な話をすると、座布団が置けて正座が出来る場所ならば何処でも落語会は可能です。

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銭湯(大田区・改正湯さん)にて。

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ヨガスタジオ(渋谷区・Blighton Studio Daikanyamaさん)にて。

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蕎麦処(江東区・いなりやさん)にて。

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スポーツクラブ(江東区・Doスポーツ南砂町店さん)にて。

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焼肉屋(相模原市・焼肉 八起さん)にて。

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メモリアル・ホール(二宮・縁館さん)にて。

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禅道場(市川市・人間禅道場さん)にて。

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ゲームカフェ(中央区・テーブルトークカフェ Daydreamさん)にて。

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ゲームイベント(ゲームマーケット・アークライトさんのブース)にて。

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ゲームイベント(豊島区・イエローサブマリン池袋RPGショップさん)にて。


落語会の準備
1. 芸人と会場の確保
 芸人に連絡を取り、候補日を何日か挙げて貰い、会場を確保してその結果を芸人に伝えるとスムーズです。
 お店を経営されている方が落語会を開く場合は、芸人の確保だけで大丈夫です。

 こちらもご参照ください。
落語家を仕事で呼ぶ時、どう呼べばいいのか?

2. 告知
 何時何日に落語会を行う事を告知します。チラシを配布したり、ネットで告知をしたり。チラシを近所で貼らせて戴けると、より効果的な告知が出来ます。
 告知の期間は一ヶ月以上はあるといいでしょう。

3. 当日
 当日は受付をして戴けるとありがたいです。


会場の準備
1. 大きめの会場
 高座は1m以上の高さのある、頑丈な台をご用意頂きます。布で覆ったり、登る為の踏み台もあるといいでしょう。
 椅子が備え付けじゃない場合は、パイプ椅子などを並べます。椅子の並べ方は芸人によって好みがありますので、芸人に確認して下さい。

2. 座敷の様なフラットな会場の場合
 高座は座っている方の肩の高さより高めの台があるとありがたいです。人数が少ない場合は高座が無くてもいけるかも知れません。


落語会を開催するのに必要なもの
・座布団
 普通の家庭用のもので結構です。

・高座
 状況によりますが、頑丈な机やテーブル、ビールケースなどで代用が可能です。ビールケースの場合、一番上に天板を載せます。台の足を隠すものと上から被せるものと2枚ほど大きめの布があると良いです。

・CDプレーヤーなどの音響機器
 出囃子を再生します。芸人によっては自前のものを持参する可能性もありますので、芸人に確認して下さい。

・メクリ台
 あれば。無ければメクリ自体無くても大丈夫です。

ちなみに、三遊亭楽天を呼ぶ場合は高座座布団、出囃子の音源(iPhoneとBluetoothスピーカー)、組み立て式メクリ台、赤い布が持参可能です。お気軽にお問い合わせ下さいませ。

三遊亭楽天事務所
info.rakuten3@gmail.com

落語家を仕事で呼ぶ時、どう呼べばいいのか?

たまに「落語家さんを呼びたいんだけど、どうしたらいいのかわからない」という声を耳にしたり、ネットで見かけたりする。

結論から言ってしまえば、非常に嬉しい事なので、本当にお気軽にご相談頂きたいというのが、我々芸人の本音である。

「でも、失礼にならないかしら?」と思われる方もいらっしゃるかも知れないけど、全然そんな事は無いんであります。
そして、「何処に連絡したらいいのか、わからない」という気持ちも非常によくわかります。
まず、落語家自身が知り合いであれば、直接ご依頼頂くというのが一番いい。
落語家とも知り合いでは無いという場合、所属する団体や事務所などにご依頼頂く事になります。
Googleなどで「呼びたい落語家 所属」などで調べれば、所属団体や所属事務所が出て来るかと思います。

連絡先がわかったところで、何の話をしたらいいか?
まず、呼びたい落語家は誰なのか、そして「予算(落語家のギャラと交通費、食費、場合によっては宿泊費などを含めた全体的な予算)」が幾らであるという事、日程、場所、当日連絡が取れる連絡先あたりを伺えればありがたいです。
ご予算によっては、お仕事が引き受けられない、もしくは違う芸人さんをご紹介される可能性もあるかと思います。

そして、一番気になるご予算は幾らか?
これがなかなか難しい。というのは、芸人のギャラというのは非公開で、ハッキリ幾らと明示している方が少ないですが、Googleなどで「落語家 ギャラ 相場」といったキーワードで検索するとある程度の目星がつくかと思われます。
もちろん、条件によって多少の変動はしますし、「応相談」という場合もあるかと思いますので、本当にお気軽にご相談頂きたいです。
ご依頼頂くという事は嬉しいものです。

最後に、私の場合をお伝えしたいと思います。

info.rakuten3@gmail.com

こちらのアドレス宛にメールにてご依頼戴けるとありがたいです。
ご依頼、お待ち申し上げております!

こちらもご参照ください。

落語会の開き方。

何故、落語の演目はネタバレしてる事が多いのか?

落語の演目を見ると、ネタバレしている事が多い。
例えば『夢金』。タイトルに夢と入ってるだけで「夢オチ」だな、とわかってしまう。
映画や小説などなら、そうしたネーミングは避けてタイトルがつけられるが、落語はむしろ「どういう内容の根多なのか」がわかりやすい演題が多い。
何故ならば、そもそも落語の演題はお客様に知らせるつもりが無くつけられていたからである。
楽屋には「根多帳」があり、立て前座がその日、誰が何の根多を高座に掛けたかを記入する。
根多帳を見た噺家が「『狸札』、ああ、狸がお札に化ける噺だな」とわかる様に書いてあると、根多がつく事が避けられる。
つまり、落語の演題は楽屋内の符牒の様なものだった。
それがそのまま世間にも知られているので、ネタバレしてるネーミングの演題が多いのである。

でも、古典落語なら特にネタバレしていても不都合は無い。何せずっと昔から高座に掛けられていて、速記本やCD、DVDなどもあり、演目によってはネットで検索すればすぐにどんな噺かわかってしまう。それこそ寄席に足繁く通っている方は、同じ根多を何度も何度も耳にタコが出来るほど聴いている。
落語はネタバレしていても、何の不都合も無い。
知ってる噺を面白く聴かせるのが、落語家の芸なのだから。

落語家に関する用語集的なもの。

落語家に関する色んな言葉を解説していきます。

兄さん(あにさん):先輩の落語家のうち、自分が入門した時点で二ツ目までの先輩たちを「アニさん」と呼ぶ。上方は「にいさん(お兄さん)」。ちなみに真打の事は「師匠」と呼ぶ。

江戸落語(えどらくご):江戸で発祥した落語。使う道具は扇子と手拭いのみとシンプル。

大師匠(おおししょう):自分の師匠の師匠のこと。楽天の場合、五代目圓楽が大師匠となる。

親子会(おやこかい):(直門の)師匠と弟子の落語会のこと。兄弟弟子同士での会は「兄弟会」。

上方落語(かみがたらくご):京大阪で発祥した落語。扇子と手拭いの他にも見台と膝隠し、小拍子と道具も多い。

上下(かみしも):客席から舞台を見て、向かって右手が上手(かみて)、左手が下手(しもて)という。落語家が人物を描き分ける時に客席から見て左を向いていたら上手側の人物、右を向いていたら下手側の人物を演じている。この左右を向く事を「上下(かみしも)を切る」という。

木戸銭(きどせん):入場料のこと。

兄弟会(きょうだいかい):兄弟弟子で行う落語会のこと。師匠との会は「親子会」。

兄弟弟子(きょうだいでし):直門の兄弟子、弟弟子のこと。

食い付き(くいつき):仲入り直後の出番のこと。休憩の後なので、客席の雰囲気がダレている事が多く、力量が必要とされる。

高座(こうざ):寄席の舞台のこと。お客様から所作が見やすいように一段高くなっている事が多い(場所によっては客席側が高い場合も)。

高座返し(こうざがえし):次の演者の為に座布団やメクリを返すこと。江戸落語では前座が、上方落語ではお茶子さんが行う。

高座名(こうざめい):芸名のこと。

香盤(こうばん):演芸においては、芸人の偉い順のこと。香盤順とも。

小咄(こばなし):短い笑い話のこと。マクラで使われる事が多い。

直門(じきもん):自分の師匠が興した一門のこと。「直門の兄弟子」の様な感じで使う。

真打(しんうち):落語家の最高位。二ツ目から真打に昇進すると、一門を興す事が出来る、すなわち弟子が取れる様になる為、「師匠」という敬称で呼ばれる。

新真打(しんしんうち):二ツ目から真打に昇進した、新たな真打を「新真打」と呼ぶ。

前座(ぜんざ):落語家に入門すると前座となる。主な業務は楽屋仕事(師匠方の着付けの手伝いや着物を畳む、お茶出し、高座返しなど多岐にわたる)。開口一番として寄席のトップバッターを務める事も。

立て前座(たてぜんざ):最も香盤が上の前座のこと。他の前座に指示を出して寄席を円滑に回すのが主な役割。根多帳をつけるのも立て前座の仕事。

つく:根多の方向性や構成要素がかぶることを「根多がつく」という。例えば先に上がっていた落語家が子供が主体の根多を演っていた場合、その後は子供が主体の根多を避けるのだが、後に高座に上がった落語家も子供が主体の根多を掛けると「根多がついた」という事になる。あまりにも似た根多が掛かった場合、落語の最中に前座が高座に根多帳を見せに行く事も。

てけつ:チケット売り場のこと。チケットが訛って「てけつ」。

出囃子(でばやし):芸人の入場曲のこと。基本的には芸人固有の出囃子があり、通は出囃子を聴いただけで誰が出て来るかわかるようになる。元々は上方落語の文化だったが、江戸落語にも取り入れられた。

主任(とり):寄席の最後の出番のこと。また、その芸人。

仲入り(なかいり):休憩のこと。転じて休憩の直前の出番のこと。

仲トリ(なかとり):休憩の直前の出番のこと。

(のぼり):演芸場の前に立っている芸人の高座名が書かれた大きな旗の様なもの。お相撲や歌舞伎でも使われている。

根多(ねた):落語のネタのこと。

根多帳(ねたちょう):誰が何の根多を高座に掛けたかを記入する帳面のこと。根多がつくのを防ぐ為にも、高座に上がる前に見ておく。決して落語の台本などの事では無い。演芸鶯宝恵帳(おぼえちょう)とも。

(はなし):落語のこと。

噺家(はなしか):落語家のこと。元々、噺家だったが現在では落語家の方が世間一般的には浸透している。

ハメモノ:落語のBGMとしてのお囃子。例えば怪談噺では「幽霊三重(ゆうれいさんじゅう)」という曲を演奏したりする。

二ツ目(ふたつめ):前座修行を終えると二ツ目に昇進する。二ツ目になると紋付、羽織袴の着用が許され、自分の高座名の入った手拭いを染められる様になる。

フラ:その噺家のなんとも言えない特有のおかしみ。「フラがある」という風に使われる。

ヒザ:トリの直前の出番のこと。色物が務める事が多い。「ヒザがわり」とも。

マクラ:落語の前に話す。自己紹介や小咄など内容は様々だが、本題に関わる内容を話している事も多い。古典的なマクラもあるが、自作する事も多い。

メクリ:芸人の高座名が書かれた大きな紙のこと。稀に演目が書かれると勘違いされる方がいる(テレビCMなどの影響か)が、一般的に高座名のみが書かれる。

寄席(よせ):落語などの興行を行う演芸場のこと。

噺家を名前で呼ぶ時、どう呼べばいいのか?

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正直な話、たまに「三遊亭さん」とか「師匠」と呼ばれて困惑する事があります。
「三遊亭さん」という呼ばれ方だと三遊亭の亭号の噺家全員が該当するし、私はまだ二ツ目なので師匠という敬称は使われません。

しかし、ある程度落語に詳しい人じゃ無ければ、この辺りの事情は分からないと思うので、書いてみようと思います。

まず、私の芸名である「三遊亭 楽天」を例に挙げて呼び方を説明するならば、「三遊亭」は苗字ではなく亭号・家号です。
確かに芸名の苗字にはあたるのですが、「三遊亭さん」と呼ばれると、一般の方で例えるならば「株式会社◯◯」に勤めている人を「株式会社◯◯さん」と呼ぶような感じでしょうか?そのくらいの違和感を感じるので下の「楽天」で呼んで戴きたいです。

続いて私を「師匠」と呼んではいけない理由ですが、私は令和元年現在「二ツ目」という階級です。
東京の噺家は「前座」、「二ツ目」、「真打」と三つの階級に分かれており、一門を興す、即ち弟子が取れる資格を有する階級が真打なので、「師匠」という敬称は「真打」に対する敬称であり、「前座」や「二ツ目」の事を「師匠」と呼ぶのは間違いなのです。

と、いう訳で私の事は「三遊亭楽天」、あるいは「楽天」と呼ぶのが正しいのです。
「楽天さん」と呼んで戴けると幸甚です。
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